VOLVO 850 「タイミングベルト交換&ドライブベルト交換」




最近、足車ボルボのエンジンルームからベルトが滑るような音がする事が有るので

それぞれのベルト類の最終交換履歴を調べてみると・・・

●タイミングベルト 42000km時交換

●ドライブベルト  85000km時交換

でした。現在の走行距離は143500km。

ボルボのタイベルは6万キロ毎交換ぐらいなので、10万キロ以上使っている危険状態MAXでした。

キュルキュル鳴いていたドライブベルトも6万キロ近く使っているので交換時期でしょう〜

この辺りを完璧に部品交換して安心して乗りたいので全部リフレッシュする事にしました。

ディーラーに依頼すると部品代や工賃で10万円近いコースだったので

自分でする事にしました!(お金無いですから・・・(笑))

部品は純正ではなく安価に社外品で揃えました。

社外品ですとASSY交換ではなく

ベアリング部分のみやプーリー部分のみの交換が出来る部分もあるので更に安くなりました。

・タイミングベルト                    
・タイミングベルトアイドラープーリー           
・タイミングベルトテンショナープーリーのプーリーベアリング
・ドライブベルトプーリー                 
・ドライブベルトテンショナー用プーリー          
・ドライブベルト                     

部品代は以上で3万円ちょっとでした。

純正だとASSY交換部分もあるので部品代7万前後ではないでしょうか。






ネット通販で買った部品が揃いました。純正品ではなく社外品だらけです。



作業するにあたり1個だけ特殊工具が必要なので作成。あと足らない工具も揃えました。
タイミングベルトのテンショナーを外すのにトルクスのT45が必要でした。
しかし僕が買った画像に写ってるモノを使おうとすると作業スペースの関係でラチェットなどが入りませんので
軸部分にメガネなどを掛けて回す必要がありました。普通のL型レンチが良いと思います。
ドライブベルトのテンショナーを緩める時に19mm角の穴に特殊工具をはめて回すのですが
そんな工具は持っていないので色々とネットで先駆者の方々の情報を見ていると
ホームセンターで6角の高ナット(19mm)を加工して作っておられたので同じように作成しました。
2つの角をグラインダーで面にすると、19mm角の穴にはまるという作戦です。
ちなみに高ナットは100円(^_^)v



まずは車輪止めをしてから右前輪を外してジャッキアップして馬で固定しておきます。
ホイルハウス内にあるナイロンナット2個を手で回して外すと泥よけの一部がペロリとめくれる様になります。
これでクランクプーリーが見える様になります。(画像無し)



ラジエターリザーブタンクを上へ持ち上げて外してセンサーコネクタを抜き、
ブレーキリザーブ横ぐらいに置いておきます。(水は抜かなくてもOK)
ドライブベルトテンショナーに作成した19mm角ナットを装着しようとすると
ラジエターリザーブタンク前の樹脂BOXが微妙に邪魔で装着出来なかったので
BOXの固定ボルト2カ所を外して、少し動く様にしておきました。
BOX前部下の配線は抜き方が判らないコネクターだったので触りませんでした。
早速作成した19mm角ナットを使ってドライブベルトのテンショナーを緩めます。
テンショナーを緩めている状態で3mmか4mmのピンを入れて固定できるようになってますので固定。
そしてベルトを外して、テンショナーを外しました。
テンショナーはASSY交換せずに安価にプーリーだけ交換です。
トルクスのT40あたりで外したと思います。



次にドライブベルトのアイドルプーリーを外しました。
ナットの頭にプラスチックのキャップが有るので外す(割れちゃった)とナットが現れるので簡単に外れます。
社外品のアイドルプーリーは新しいプラキャップが付属していましたが純正とは形状が違いました。
装着すると固定するボルトの頭が大きい為かキャップが装着出来ませんでした。(現在未装着)



タイベルカバーを外します。カムプーリーの下あたりで1本のネジで止まってるだけです。
ドライブベルト関係のプーリーなどはタイベルの作業終了後に装着の方が作業スペースが確保出来て○!



クランクプーリーをスパナで回して(30mmナット)ピストンTOPを出します。
クランクプーリーは30mmのナットと4本のボルトで固定されていますが、
上から覗くと上記の4本のボルトのプーリー裏辺りは4カ所、膨らんでいます。
プーリーを回していると、その膨らみ以外に1カ所だけ小さな突起がありますので、それがTOP印なので、
その印をエンジンブロックに有る印と一致させます。これでTOPが出ます。
クランププーリーを正面から見ると4本のボルトの付近に回転止めのピン穴が2カ所有りますが
TOPの時はコレが上下に来ると思います。
この状態で、カムプーリーを見るとタイベルカバー上部の三角の切り欠きと合いマークが一致するはずです。
僕は合いマークが見あたらず前回作業者のマーカーが有りました。
前回作業者は完全にTOPにあわせずに数度ズレた状態で印を付けていたみたいです。
自分の作業用に正確なTOP状態で新たに書きました。
まぁ、ズレていても上と下の関係がズレない様にすれば問題はありません。
確認が終わったらタイベルカバー上部の固定ネジを外します。プラグカバーや燃料配管のステーなども外します。
カバー自体は燃料パイプに引っかかって外れなかったので外さずに動く状態にしておきました。
カムプーリー上部とタイベルにも印を付けておきました。
古いタイベルと新しいベルトを並べて同じ位置に印を付けてから装着すればズレが無いからです。
クランクプーリーは真下方向に印をし、
念のためにテンショナー下部付近のタイベルカバーのラインと一致する部分にも1本書いておきました。



それではベルトを外します。
正しい外し方は解りませんので、タイベルテンショナーを外してベルトを外しました。
本来ならクランクプーリーを外してタイベルを外すのが正しい作業手順ですが
30mmナットはかなり硬くインパクトでないと外れないそうなので、
クランクプーリーの後ろの鉄のカバーを外して
タイベルをくぐらせて外しました。
2本のボルトでカバーは外れます。鉄製のカバーです。
外したベタイベルを見ると、まだまだ使えそうに見えましたが、裏返して見るとヒビがありました。
交換して正解でした〜(10万キロも使ってたら当たり前ですが・・・)
続いてテンショナーやアイドルプーリーなども外します。



タイベルテンショナーもASSY交換せずに安価にプーリーだけ交換です。
ここは13mmのボルトナットで止まっていましたので13mm工具が2個必要です。



外したタイベルのテンショナーですが飛び出ているので油圧プレスで押し込んでピンでロックしておきます。
油圧プレスはないので、どうしようかとネットで調べてみると先駆者の方々は車重を利用されていたので
同じようにジャッキと車重を利用してゆっくりと押さえ込みました。
ここであまり長いピンを使うとタイベル装着後に抜くスペースが無いのでご注意。



タイベルは余り遊びの無い長さなので装着に少し手こずりました。
が、なんとかすべて元通りに組み立て完了です。
そして、ドッキドキのエンジン始動もOKでした。
タイベルの伸びが無い為に正確なタイミングでバルブ開閉しているのか調子が良く感じました。



最後にタイベルカバーに交換ステッカーを貼って終了〜
これで20万キロ到達まではベルト類は安心かなぁ〜



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